「う…うう…し、死ぬ前に一度、榎本温子さんに会いたかった」

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「何ィ?!おまえ榎本温子のファンって言っても、どうせ『ふたりはプリキュア Splash Star』のキュアイーグレットこと美翔舞からのにわかファンだろうがっ!
俺なんか『彼氏彼女の事情』で本格的に声優デビューする前の、『超機動放送アニゲマスター』内の箱番組『エチュード学園7つのタマゴたち』や『榎本温子 明日のダイアリー』のパーソナリティをやっていた頃からファンなんだぞっ!
お前みたいなミーハーが気軽にファンを名乗るんじゃねえっ、汚れるからよっ!!
お前の墓には『石井マークのファンここに眠る』って書いといてやるからな」


「おおお…お前ってやつは~(泣)」
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というワケで、先日ご結婚を発表された榎本温子さん&石井マークさんご夫婦に本エントリーをお贈りして、お祝いの言葉に替えさせて頂きます(←華燭の典にあるまじき蛮行につき却下)。


さて、榎本温子さんの結婚に際してネットの反応を見ると「『彼氏彼女の事情』で知った」という声と「『プリキュア』で知った」という声が目立つけど、その間に「アイドル声優・榎本温子」として活動していた時期があったことをご存じだろうか。ひょっとしたら知っていながら、皆があえて触れずにいるのだろうか。


デビュー間もない頃の榎本さんは新人声優としてメインヒロインを演じる一方で、上記の箱番組を経て『アニゲマスター』本編でもアシスタントを務めるようになり、アニメファンへの認知度を高めて行った。そんな榎本さんに目を付けて、自社がプロデュースする「アイドル声優」として売り出したのが、大手レコード会社のavexだった。
当時のaxexはアニメ業界に進出して、『エンジェリックレイヤー』『キャプテン翼(2001年版)』『ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット』といった人気作品を手掛けていた。そして、それらのヒロインに榎本さんを起用して、更には榎本さんの曲を主題歌やED曲にして、さながら「榎本温子のスターシステム的作品」の要素も持たせていた。
この辺の「アイドル声優」としての売り出し方は、『アニゲマスター』と同じ文化放送の看板アニラジだった『マルチメディアカウントダウン』のアシスタントとしてデビューした堀江由衣さんや田村ゆかりさんが、後にキングレコード(スターチャイルド)のアイドル声優として一時代を築くことになったプロセスとも共通している。
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しかしながら、当の榎本さんにとっては「アイドル声優」としての活動は不本意だったらしい。それが近年になって語られたのが、以下の対談記事。『アニゲマスター』の他、多くのラジオ番組でディレクターやパーソナリティとして活躍し、榎本さんにとっては「師匠」というべき存在である、おたっきぃ佐々木さんとの対談で、「アイドル声優」時代を振りかえっている。


■【不定期連載コラム】『おたっきぃ佐々木の草生やしていこうwwwwwwwww』第1回(ゲスト:榎本温子)〔こえぽた:2012年5月21日公開〕

おた「最初の頃はちょっと気張ってたとこあるでしょw」
榎本「気張ってたどころじゃないよ!!!!!!!!!(笑)ちょ~~~~~~~~~~~~~~~大変だった。」
おた「wwwwww」
榎本「大人と18が対等に仕事して行かなくちゃいけないとか、無理ゲーでしょ(笑)」
おた「まあそりゃそうだよなwww」
榎本「23くらいの時に一回仕事辞めようと思ったんだよねー。」
おた「お?そうなの?それは初耳。」
榎本「うんー。なんか、声優のお仕事の内容はすごく好きだったんだけど、環境とか人?にかなり疲れちゃってね。今考えるとセクハラとかパワハラとかひどかったし、(笑)かなり精神的に参ってた。」
おた「まあいるよなーwwwイヤな人wwww」
榎本「だから、意識して仕事を一回セーブして、考える時間を持ったよ。」
おた「23ってえとアニゲやってる頃?」
榎本「ファーストアルバム出した後かなー?コンサートやって一段落して、考え直した(笑)あのまま突き進まなくて本当によかったって思ってるなう。(笑)」
おた「あーなんとなくわかったw」
榎本「みんなが私を一番媒体で見てた頃?あの頃が一番きつかったよ正直(笑)今はいい経験だったねーって思ってる!」

(記事全文)

この対談で「みんなが私を一番媒体で見てた頃」と言ってるのが、ちょうどavexのアイドル声優として活動していた時期。傍から見てた身としては「あれ?いつの間にかアイドル声優としての活動が無くなっちゃったなぁ」と不思議に思ってたけど、それも榎本さんがご自身の意思で仕事をセーブした、即ち「アイドル声優としての活動が限界だった」ということだったのか。それでも「今はいい経験だった」と語っているのは、リアルタイムで観ていた身としてはホッとしたところ。
年齢やデビュー時期が近い堀江由衣さんや田村ゆかりさんや水樹奈々さんが「アイドル声優」を経て、声優業とアーティスト活動を長年両立している姿を見ると、「もしも榎本さんが、あのままアイドル声優の延長で仕事を続けていたら……」なんてIFを夢想してしまうけど。これは酷な事かな。


そして何より「仕事辞めようと思った」と悩み苦しんだ時期を乗り越えて声優業を続けていたからこそ、『プリキュア』にも出会えたし、伴侶となった石井マークさんとも出会えたワケだ。なお、上記の対談では結婚について「相手がいない」と語っていたけど、さもありなん。対談当時(20012年5月)はマークさんはまだデビューしていなかったのだから。


というワケで改めて、榎本温子さんと石井マークさんのご結婚を、心よりお祝い申し上げます。